演出は神である!

劇団十夢の演出です。
芝居を作る上での苦労話や映画・演劇を観た感想などを独断と偏見にまみれて書いていこうと思います。
(映画は★10点満点で採点してます)
どなた様もお気軽にコメントください。

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2015.10.02 Friday

2015/10/01 練習 と 登場人物紹介

ども、演出です。

パソコンが壊れ、修理しても駄目だったので新しいものにすることにしました。

データの移管が大変で大変で・・・。

まだ終わってないんですけどね。

仕事は滞るし、ブログの更新どころではありませんでした。

何とか少し落ち着いたので仕事の合間に記事作成・・・って全然休めねぇ〜〜!!

ま、頑張れば良い事の一つや二つはあるかな?

この頑張りを評価して誰かがご褒美をくれることを期待しよう!!


さて、先週の練習は2幕を通しました。

これまでの練習の集大成的位置づけだったのですが、出来としては「まあまあ」って感じです。

2幕の方が時間がかかるかなぁと思っていましたが何故か1幕よりも短く済みました。

これは嬉しい誤算。

でも、縮めようと思えば縮められるシーンが結構ありましたので、修正は必要でしょう。

また、練習しているシーンとしていないシーンに差がありすぎてバランスが悪いですね。

下方修正するわけにはいかないので、勿論レベルアップを目指します。

ただですね〜〜。

レベルアップを目指したいですが「練習に出てこない」とレベルアップも何もありません。

台詞をある程度覚えたら一人で出来る練習なんてたかが知れています。

相手とどのくらいの熱量でシーンを作り込めるか、そこが重要となってきます。

オイラは練習に来ない役者を信用は出来ません。

ここで大切なのは「来れない」ことと「来ない」ことは別物ってことです。

来れないのは仕方ないですよね。

何かしらの事情があって来れないのは仕方がありません。

でも、本番1ヶ月を切っているのに「時間調整」「日程調整」さえしないのは、オイラは本人の意識の低さと捉えます。

普段、オイラは仕事や勉強、家庭を優先しなさいと話しています。

様々な人間関係で支えられ、理解してもらって劇団に参加しているのでしょうから当然です。

ただ、本番1ヶ月を切ったら「劇団に参加する為の努力はしろよ」とは思います。

当たり前ですが程度によりますよ?人生に影響するような事があるなら仕事・勉強・家庭を最優先するべきです。

しかしそういう訳ではなく、普段の延長線上で「練習への参加」を考えているなら、考え直して欲しいです。

本番1ヶ月前は「芝居作り」が大きく変わります。

役者の真剣度合いも違ってくるので、ドンドン変わります。

しかし、一人が居ないだけで練習できないシーンというのがあるのです。

代役では意味が無いシーンがあるのです。

一人の意識の低さで芝居のクオリティが下がる・・・これはいかん事です。

これがですね、本人が精一杯努力し、あらゆる手段を取って動いたにも関わらずどうしても時間が取れなくて「練習欠席」ならオイラは何も思いません。

団長に怒られてもいいので、個人練習をやろうかと思います。

でも、普段の練習を休む感覚で休んでいるのだとしたら・・・。

とても残念に思います。


今週の練習は1幕の修正を行いました。

やりたかったシーンが練習できなかった箇所が何箇所かあります。

1幕を短くする為にカットもしました。

血涙を流しながらのカットです。

でも、「やわちき」の時のように本番当日にカットする等という過ちを繰り返すわけにはいきません。

心を鬼にしてカットしました。

今後は「より良いシーン作り」にプラスして「カットのつながりに慣れる」練習も必要になります。

とにかく時間が足りません。

オイラは、

頑張った者が、頑張った分だけ評価される劇団にしたいです。

頑張った者が、頑張った分だけ喜べる公演にしたいです。

頑張った者が、頑張った分だけ失敗しても納得できる精神状態にしてやりたいです。


本番までの残り少ない時間を、どう有効に使うか。

劇団の為に使うか。

十夢魂を見せるのは、こっからですぞ!!

 

さて、最後の登場人物紹介です!

審査員。プリティな顔から飛び出る口癖は「精進します!」超ストイック娘!!
霞(かすみ)役・・・大澤星夏こと、


せいかちゃん!!

 

審査員。十夢のキングオブ虚弱体質!!体の弱さで俺の前は走らせないっ!!
社(やしろ)役・・・西脇将弥こと、


まー君!!

 

審査員。十夢唯一の男子高校生!学生なのに多分、誰よりも忙しい!!
凪(なぎ)役・・・高木駿輝こと、


しゅんき君!!

 


陽炎の側近。全ての団員から愛される!男のクセにマスコットキャラ的立ち位置が羨ましいじゃねぇか!
修羅(しゅら)役・・・漆原俊勝こと、


うるっしー!!

 

陽炎の守護者。声が高いのは本気の証!キレッキレの動きで翻弄するぜ!
竜斬丸(りゅうざんまる)役・・・阿部俊幸こと、


とっしー!!

 

陽炎の道化役。最近ド天然がバレはじめ、役どころか本人のキャラが崩壊してきたトラブルメーカー!
悠奈(ゆうな)役・・・荻原奈美こと、


なみちゃん!!


そして。

そして!そして!!そして!!!

陽炎の大君を演じるは!

超絶ウルトラスーパー才能があるせいで、新人に演出した結果、あっさり演技力を追い抜かれ、内心焦りが止まらない計算能力ゼロ男!
輪廻役・・・近藤広充こと、

 

こと・・・

 

こ、こと・・・・

 

あ・・・あれ?

 

オイラ、あだ名で呼ばれたことって無いぞ?

 

ってか、そもそも、

 

 

 

あだ名が無いぞ?

 

 

 

団長ですら「ようこちゃん」って呼ばれることあるのに。

「演出」は違うからな!あだ名じゃないからな!!

 

これをご覧の皆様、

オイラのニックネーム募集します。。。

あ、ちなみに、オイラの画像。




あぁ、恥ずかしい・・・。


2011.01.30 Sunday

ランボー 最後の戦場

JUGEMテーマ:映画



神の採点:★★★


久し振りの映画の更新がこのタイトル。
うむ。相変わらずギリギリのセンスですな。(笑)

 

この映画はかつてない衝撃と失笑をもたらした映画です。

いえ、内容ではなく、尺に対してですけど。

 

この映画、とてつもなくテンポ良くストーリーが進むので、オープニングからラストまで80分くらいです。

うん。

丁度80分。

内容の薄さに放心状態のオイラをよそにスタッフロールが。

遠のくランボーの画から徐々に暗転。
沢山の人名が次々と。

映画の全編を思い出しながら何となくスタッフロールを眺めていました。

 

しかし、

 


お、

 

 

 

終わらん! ( ̄Д ̄;)

 

 

スタッフロールが全然終わりません。

何だこれ?

ロールは下から上へ流れているので、DVDが止まっている訳ではなさそうです。
試しに「早送り」を押してみましたが、それでも終わらない。
再生時間を表示するカウンターの数字が増えていくばかりです。

早送りを押し続けて十数秒。
ようやくスタッフロールが終了しました。
その時の再生時間は合計約90分。

 


と、いうことは、ですよ?

 

スタッフロールだけで10分使ってるってことです。

 


本編80分に対して、

 


スタッフロール10分!

 

 

 

はぁ!? (°◇°;)

 

 


でしょ?

 

びっくりしましたよ。
映画はあっという間に終わったのに、スタッフロールが終わらない。

 

そんな映画今まで見たことありませんでしたからね。

「この映画に携わった全ての人を知ってほしい」という熱意の表れなのか、

「うお!?使えるとこ編集したらスゲー短い映画になっちまった!どうすっかなぁ・・・。あ、そうだ。スタッフロールで時間稼ぎするべ。」という、短絡的思考からやっちまった確信犯なのかは分かりませんがね。

思わずいろんな映画のスタッフロールタイムを調べようかと思いましたよ。

上映時間が超長い「ロード・オブ・ザ・リング」は、スタッフロール何分なんだろう?

誰かわかる人がいたら教えて下さい。

ま、しかし、この映画の凄いトコロは、スタッフロールなんかじゃありません。


中身が凄いんです。

 


物語の構成そのものは別に問題ありません。
題材が題材なだけに「意外なラスト」も「どんでん返し」も必要ありませんからね。

むしろ王道ストーリーの方が楽しめるというものです。

オイラが「凄いな」と思ったのは、動機についてです。

 

 

特にランボーの。 ( ̄△ ̄;)

 

 

確かに話を進める為にはボランティア団体を現地へ案内しなければ始まらないんですが、

にしてもあの流れはどうよ?と思うのです。


ランボーはタイ北部で見世物用の蛇を捕まえたり、舟の船頭をしたりして生計をたてています。
信じられる人が一人もいないランボーは故郷を捨て、極力人との関わりを避けているようです。
隣国ミャンマーでは少数民族が虐待を受けていました。
ある日、ボランティア団体がやって来て、ランボーにミャンマーまでの道案内を依頼します。

最初、ランボーは断ります。
そりゃそうです。
「関わりたくない」のですから。
人という生き物に絶望しているのかもしれません。
一切聞く耳持たずに断ります。

その夜のこと、ボランティア団体の一人、サラから再度説得を受けます。

 

 


このくだりが凄い。 (_´ω`)

 

 

 

何か心に残る言葉でもあればまだ納得できるんですけどね。
特別な言葉はありません。

ランボー程の人間に突き刺さるような言葉は無いように思えます。

 

でも、


 

次の日、ランボーは動きます。

 

 


オイオイ!あんなもんで心動いちゃうのかよ!

これで動いたら映画版「エヴァ○ゲリオン」の碇君の動機と似たようなもんじゃないか?

 

 


かまって欲しかったのかランボー・・・・。

 

 


その後のストーリーはオイラ的には「まぁ無難な出来」だと思います。
ランボーに味方がいることや、
スタローンが肉体を見せない事などに突っ込むのは野暮というものです。


と、まぁここまで貶しておきながら、評価している部分もあります。
スタローンは本作品で「現実を描きたかった」と言っています。

「ランボーのヒーロー性を排除し、現実の悲惨さを訴えたかった」と。

 

じゃあ、

 

 

ランボーじゃなくてもいいじゃん。

 

 

なんてこと言わないようにね。

やっぱりブランドがあるからこそ集客があるのですから。

 

で、

 

この映画で話題になるのが「残酷描写」なのですが、あれは決してオーバーな表現などではなく「実際にありうる描写」なのだそうです。
この描写を実現させる為に多くの人の協力が必要だったのでしょう。
スタッフロールの長さはこれが原因だと思われます。

 


この映画は評価を低くする人が結構多いと思います。

初めてランボーを見る人は描写が残酷なので引く人が多いでしょうし、

ランボーファンは望んでいたモノとの差で残念でしょうし。
(ランボーはやはり孤軍奮闘し、知恵と肉体で現状を打開してほしいと願っていたでしょうから。)


まぁ短い映画ですから一度は見てみてもいいかもしれません。
残酷描写を覚悟すること。
スタッフロールは早送りすること。
注意点は以上2点。

 

最後に、

ランボーがボランティア団体に協力するようになった動機を説明できる人がいましたら是非。

ランボー 最後の戦場
時間:91分
出演: シルベスター・スタローン、ジュリー・ベンツ
監督: シルベスター・スタローン


2011.01.22 Saturday

2011/01/19 練習

JUGEMテーマ:趣味
 

ども、演出です。

皆様、体調は大丈夫ですか?

インフルエンザが流行っております。

オイラの周りでも風邪ひきさんが続出。
よく利用する地下鉄で同乗するお客さんもゲホゲホ、ゴホゴホ。



マスクをせんかい!マスクを! ( ̄△ ̄#)



オイラの取引先に殺菌効果のあるマスクを開発販売している会社がありまして、大量にマスクを頂きました。
昨年12月にたまひよ公演を行ったのですが、その一ヶ月前から団員全員にマスクを配布。
お陰様で誰一人風邪をひくことなく本番を迎えることが出来ました。



感謝です。 (^▽^喜)



そして最近では、地下鉄内であまりにも咳のヒドイ人にマスクを配っております。
普通に考えれば、すんげ〜怪しい行為ですけどね。




っていうか、怖いよね。 Σ( ̄ロ ̄lll)




業務用のパッケージなので商品名書いてないし、どう考えても販促活動じゃない。



でも、渡す。



気味悪がられても渡す。
白い目で見られても、





小さい子に泣かれても渡す。




オイラは「風邪ひいてるならマスクしようぜ委員会」の会長なのです。

地下鉄で素のマスクを差し出している奴を見掛けたら、それはオイラです。


さて今週の練習。

今週は今年最初の見学者が遊びに来てくれました!



その名も、




たまちゃん!!  (≧∇≦)




横浜や東京で劇団に所属していたらしいのですが、仕事の関係でお引っ越し。
昨年末から船橋で生活しているとのことです。

新天地でも芝居作りに携わりたい気持ちがあり連絡をしました、とのことです。

で、

この日は新作の台本読みもありましたので、



早速、




代役をやってもらいました(笑)



そりゃそうです。
十夢に遊びに来て、ただ見学して帰るなんてことあるわけないじゃないですか。

わははは。

今回たまちゃんにお願いしたのは、くみちゃんの代役なのですが、たまちゃんも良い味出してます。
流石経験者というか、押さえるツボが分かっています。

読み合わせは一時間ほど行いました。


前回も同じくらいやっています。




で、台本の残りの枚数も




同じくらい残っています。 ( ̄ε ̄;)





やはり、



トータル三時間半の芝居のようです。

これを二時間に。


カットが大変そうだ・・・・・。


何とか今月中に公演台本を完成させたいと思います。

2010.04.06 Tuesday

13/ザメッティ

神の採点:★★★★


総じてしまうと、



おしい



映画です。

名作になる要素は数多くあるのに「何か」が足りない為にいまいち突き抜けきれないといった感じ。
この作品を見た殆どの人が思うことでしょう。

設定はいいのに・・・と。

そう、設定はいいのです。
集団ロシアンルーレット。
作家だっからこれだけでご飯が何杯でも食べられそうです。
良い食材です。
しかし、本作品は素材を活かしきれていない。
「設定はいい」のだが、逆に言えば「設定しか観るものがない」とも言えます。
笑える、泣ける、感動する、表現はいろいろありますが、全部含めて「面白い話」とした時、



面白い話を作る条件は何か?



オイラはこれを達成させるには、3つの項目をクリアする必要があると思っています。

まず「設定」。
テーマと言い換えても良いでしょう。
シチュエーションと言い換えても良いでしょう。
先の料理で例えた通り、いわば素材です。
これが腐っていたら話になりません。

次に「登場人物」。
魅力的なキャラクター、同感出来るキャラクターがいないと話に入り込めません。
料理で例えるなら調味料です。

最後に「展開」。
実はこれ、結構大切なんです。
設定や登場人物を活かすも殺すも展開次第です。
良い設定を思い付いたとして、そこに至るまでの経緯に「無理がない」ことが重要なのです。
この「展開」が悪い為に駄作になってしまった作品の何と多いことか。
不快な「何で?」を感じる回数の少ない話は間違いなく面白い話です。

まして、挙げた3つの条件は「面白い話」の条件です。
「面白い映画」には更に演出、音楽、演技力、編集などの条件が増えるのです。
そりゃね、面白い映画が少ない訳ですよ。

では「13/ザメッティ」はどうか?

設定は前記した通り、面白いと思います。
ただ、設定に掘り下げが無いのでシーンだけで完結してしまっています。
ゲーム参加者が円になって前の人間に銃を当てる。
「複数ロシアンルーレット」という設定が活かされているのはこのシーンだけ。
運営している組織についても、ゲーム内容の詳細についても説明なし。
明かされていません。
確かにゲーム一回目はドキドキしました。
でも、修理後雇い主と少しやり取りした後直ぐに二回目のゲームが始まります。


これ、最後の一人になるまで続くのか?


見ててそんな考えが浮かびます。
しかし、だとすると主人公が直ぐ死ぬわけない…という考えも浮かぶので、途端にドキドキは無くなります。
(実際には最後の一人になるまでではなかったのですが、何にせよ案の定主人公は生き残ります。)

正に「円になってのロシアンルーレット」という画を撮りたいがために作った作品のように感じられるのですよ。
この映画を漫画の「カイジ」に似ていると評する人もいるようですが、オイラは違うと思います。
カイジは絶望的な状況から足掻き、苦しみ、考え、策を練る駆け引き的面白さと、人間が確実に持っている負の感情に対して真正面から向き合う潔さが、テーマだと思っています。
残念ながらこの映画にそこまでの掘り下げはありません。
(ゲームが完全に運否天賦である、という違いではないのです。)

次に登場人物。
 
オイラ思うんだけどね、
 

この映画の登場人物って、
 

何で、

 
 
あんなに暗いの?Σ( ̄ロ ̄lll)
 
 

フランス映画はあまり見ないが、印象はどれも同じような感じだったなぁ・・・。
言葉がそんな風に聞こえるから仕方ないのか?
常にかったるそうなシャベリに聞こえる。
主人公のセバスチャンなんてほとんど出ずっぱりなのに、全然しゃべらん。
暗くて、ボーッとしていて何考えているかも分からん。
あんなにしゃべらない主人公って、
 


シュワちゃん以来じゃない?
 


かといって存在感があるわけでなく。
役者陣は全体的に薄味でしたね。
 
で、
ここでも人物の掘り下げができてない。
主人公のセバスチャンが実はあんなに家族思いだなんて思いませんでしたよ。
”他人宛てに届いたチケット”をパクッたのも、全ては家族の為だったんですね。
まぁ前半でそれが読み取れるとすれば、食卓で妹だかなんだかにほほ笑むシーンがありますが、そこくらいです。
親父さんや兄貴の身体の心配もしますが、家族なら当たり前のレベルです。
自分の命を賭けてまで家族の幸せを考えるほど「家族思い」である描写がないので、セバスチャンという人物に感情移入できません。
「大金」に対するセバスチャンの動機がイマイチ分からんのです。
だからいざゲームが始まっても?と思ってしまう。
その他の脇役の掘り下げもそう。
ゲーム中のライバルになる人物や、太った人。
胴元のヤクザ(?)。
ゲーム主催の組織。
警察。
家族。
もう少し人物に厚みがあれば面白い話になったろうに・・・。
人物の掘り下げが出来てたのって意外にセバスチャンに家の改装をお願いしたヤク中のおっさんなんですよね。
 


すぐ死ぬけど。(  ̄д ̄;)ノ


 
ある意味、主人公のセバスチャンより掘り下げられてます(笑)


最後に「展開」。

この映画が凄く「おしい」のはこれです。
展開さえ練り直していれば面白い映画になったろうに。
上演時間93分。

短い・・・。
あまりに短い。
頑張ってもう30分ほど長く出来んかったか?

勿論「長ければ良い」と言っているわけではありません。
作品には適切な長さというのがありますから。
でも、掘り下げようと思えば時間が長くなってしまうのは当然です。
「長いとダレる。」という人がいるかもしれませんが、でも、そんなことはありません。
映画の前半はお客様に集中力があるので時代背景・人物描写・関係性などを説明することが可能です。
ここで登場人物の「動機」を説明し、お客様に感情移入してもらえれば、その後が長くても問題ありません。
(ここで言う「長くても」というのは、必要最低限の内容を盛り込んだら”結果長くなってしまった”ということです。)
お客様に感情移入してもらう為には「動機の説明」は絶対条件なのです。
前半のセバスチャンの人物像を見せる「展開」に掘り下げが必要だった、とオイラは思います。
まぁ、頼まれたら「嫌」と言えない人の良さは描かれてますけどね。
 
 
いや、返す返す「おしい」映画でした。


13/ザメッティ
時間:93分
出演:ギオルギ・バブルアニ、オーレリアン・ルコワン,
監督:ゲラ・バブルアニ

2010.03.28 Sunday

御法度

神の採点:★★★★★


新撰組を男色(ホモ)ネタで製作した作品。

松田優作の息子のデビュー作。


事前に知っていたのはこの程度の情報です。

知り合いから勧められたものの、

 

ヤローの絡みなんぞ見たくねぇ

 

と思っていたので敬遠していましたが、別の知り合いから「あれはホモの映画じゃなくてミステリーだ」という話を聞き、ホモを題材にしながらミステリー?ということに興味を持ち、パッケージに手を伸ばしました。
しかも、そのミステリーは作品中には解決していないので、判断はお客に委ねられている、とのこと。

 

オイラ、そーゆーの好きです。

 

で、観た感想は「確かに面白かった」。

ヤローの絡みのシーンは少なく、ガッツリしてるシーンは1か所位でしょうか。
松田龍平君。
当時16歳。

女も知らんのに男と肌を合わせたのでしょうか。
(いや、既に童貞じゃなかったのかも知らんけど)

演技は流石に「・・・」ですが、その覚悟はアッパレです。
オイラじゃ無理です。
どんなに金積まれても無理。


そういや昔劇団で、

オイラが役者もアーティストも男ばかりを褒めていたので、

 

演出ホモ説

 

が流れたことあったな。

いやーあの時は辛かった(笑)
団員が寄ってこないんだもん。
あ、それは今でも一緒か。


まぁいいや話を戻そう。

知り合いの言うとおり、ミステリーでした。
しかも、中々に懐の深いミステリーです。

いろんな説を許容できるミステリーです。

俺はこう思う。私はこう思う。僕はこう思う。が許されます。

なので、決まりきった答えがほしい人には向かないでしょう。
また、
ラストで沖田が土方に断りを入れて引き返すシーンの意味が分からないと「ミステリーであることに気づかない」人もいるかもしれません。

ミステリーに気づかない人は単純に「よくわからない映画」としか評価できないかもしれませんね。

説明不足だし、動機も良く分からない→面白くない、になってしまうかもしれません。
どうもあのラストの撮り方には不満を覚えます。
桜が綺麗と言っている人も多いですが、オイラはそうは思いませんでした。

あのラストの撮り方は本当に大島渚が撮りたかったラストなのでしょうか?


さて、
「じゃあお前の解釈はどうなのよ?」と問われる方もいるでしょう。

ここで少しオイラの解釈を書いておこうと思います。


まず黒幕。

これは、オイラは沖田総司しか考えられません。
武田真治のあの演技力をして伝わる部分が大きいですが、この映画内においては沖田は”同性愛者”です。

では誰を愛していたのか?

オイラは土方だと、思っています。

土方の加納惣三郎を”見る目”がいつもと違っていることに気づき、嫉妬からこのような動きをしたのではないかと思っています。
勿論、新撰組のことを想ってもいたでしょう。
でもそれは自分自身への動機付けだったのではないかと思います。
隊の規則として「私闘」は御法度なのですから他の方法をとらなくてはいけません。
沖田が加納を直接斬ることはできません。
沖田は新撰組でも中枢にいる人間です。
隊の人間を斬れば土方から理由を追求されることでしょう。
雑談をする時のような土方ではありません。
沖田が何らかの嘘をついても土方には通用しないと思いますし、沖田もそれが分かっています。
だからこそ直接手を下さなくても良いように、ドロドロとした策略が必要になります。
その大義名分が「隊の規律」だったのでしょう。

では土方は同性愛者だったのか?
オイラは、これは”違う”と思います。
土方は同性愛者ではなかった。
でも加納に関してだけ心を動かされた。
これは土方だけではありません。田代も井上も、山崎も湯沢も、そして近藤も。

加納は正しく魔性の美青年だったのです。

 

加納の魔性の正体-----それは「死」です。

 

加納は商人の息子です。
新撰組なんぞという危ない集団に属さなくてもよい人間です。
しかし、生まれついてのものなのか原因は分かりませんが、加納には生きている実感がありませんでした。
いえ、正確にいうと「生きている実感を持ちたいと考えてしまう病」です。
現代風に言うと何でしょう・・・躁鬱?虚無感?
普通の人は「生きている実感」なんてことを考えたりはしません。
いい意味でも悪い意味でも「何となく」で生きていけます。
(この時代にそのような生き方をする方が難しいかもしれませんが)

生きている必然性を自分の中に見出せない。

加納は出口の無い迷路に迷い込んだようなものです。
生きている実感がないから「死」も怖くない。
だから相手を「殺す」ことも怖くないのです。

加納は「死」から「生」の実感を得ようと考えて新撰組に入ったのではないでしょうか。

しかし周りの新撰組の隊員は違います。
毎日斬るか斬られるかの生活をしている中で、しかし「死にたくない」と思っています。

加納の纏う「死」のオーラはさぞ魅力的だったことでしょう。
危険で甘く、儚く朧げで・・・。

 

描写こそありませんが、加納は最後に沖田に斬られて息絶えます。
その瞬間の「沖田さん」という安堵感のこもったセリフ。

「あぁ、想い人にやっと斬ってもらえる。やっと死ねる。」

「沖田さん」にはそのような思いが込められているように思います。
加納の「願掛け」はきっとこのことでしょう。
だから、この作品は悲劇ではありません。


「死ぬために生きた人間」が「最も望んだ形」で死ぬことができた最高にハッピーな物語なのです。

 

お?

今回は映画の批評というよりは解釈に終始してしまった。
このブログをご覧になって映画を観る人もいるかもしれません。

アナタはどんな解釈をするでしょうか?


御法度
時間:100分
出演:ビートたけし、松田龍平
監督:大島渚


2010.03.16 Tuesday

ハプニング

神の採点:★★★


久しぶりの更新です。
本当に久しぶり。
どのくらい久しぶりかというと、しさしぶりなくらい久しぶりなのです。

で、
久しぶりの更新が「これ」

相変わらずのセンスです。(笑)


でもね、星の数のわりに楽しめた映画です。
この作品についてオイラのこの評価を話すと、オイラを知っている人は意外そうな顔をします。

「この作品が楽しめただと!?」という顔です。

知人・友人の評価はあまり高くないようです。
ま、実際オイラの評価も星3つですから高くは無いのですけど、「楽しめた」のです。

何が楽しかったのか?

それは一つしかありません。

 


設定

 


これだけです。


設定が楽しかった。

ある日突然人々が自殺していく。
原因は不明です。感染経路・方法も不明。(そもそも”感染”という言葉が適切なのかも不明)
作中に仮説はありますがあくまで仮説。
実際たてた仮説とは違った現象が起こっています。

この「不明」は最後まで不明。


っていうか、多分、


いや、多分だけど、

 

シャラマンも

 

 

考えてないと思う。 ( ̄(エ) ̄)

 

 


そりゃそうだ。
考える必要ないもん。
これはそういう映画じゃありません。
投げっぱなしを前提にした映画です。

大抵の映画は「ハプニング」が起きればそれを主人公たちが解決しますよね?
原因を突き止め、排除し、平和を取り戻す・・・。
この映画は、「そういったことが出来なかったけど生き残ることが出来た脇役」が主人公の映画です。

何も出来なかったけど、ただ生き残れた。

それだけの映画です。

でも、それが面白い。

等身大の自分を見ているようですからね。

って、生き残れる側になれるかは分からんが・・・。


例えば、地下鉄サリン事件。
映画であれば犯人を探し出し、制裁を下すというストーリーが成立するだろう。
でも、現実にそんなことは不可能だし、すべきではないと思う。
ただ生き残ることを最優先に考え、生き残ることが出来れば平和に暮らすべきだ。
それが現実であり、正しい答えなのだと思います。
(この事件はオイラの知り合いも被害者であり、今でも地下鉄に乗るのが怖いと言っています。)

オイラがこの映画を面白いと感じたのは主人公達が「何も出来ず、生き残った」という設定なのです。
いわゆる「映画」を期待して観たら不満に思うでしょうね。


ただ、その設定を面白いと感じただけにストーリーの酷さが残念でならない。
作品中の仮説はあくまで仮説なので、その仮説と違うことが起きても全然構わないのだが、それでも”ご都合主義”といわざるを得ないような展開は見てて正直辛い。
もう少しストーリーに深みがあればいいのになぁ。
特に後半。

あのイカれたおばさんの存在は何?

 


いる?あのくだり。 ( ̄ロ ̄;)

 


見る人が見たら「このおばさんが黒幕か!」って思っちゃうよ。
死んだけど。

とにかくこの監督の作品は「もうちょっとストーリー練ろうよ」と思うことが多い。
6センスの驚きなんてもう要りません。
本筋が面白ければドンデン返しなんか無くたって満足するモンです。


この監督についてもうひとつ言わせてもらうと、
この監督、スケールの大きな話はあまり撮らない方がいいんじゃないだろうか?
世界規模とか、アメリカ全土とかは無理だと思う。
手法として具体的な小を見せることにより大を想像させようとしてるようだが、どうもその見せ方がピンと来ない。
スケール感が無いのですよ。

地方レベルも無理。
県レベルも無理。
もうちょっと小さいレベル。

 


千葉県船橋市

 


くらいの規模の映画なら面白い作品作れると思う。

それこそ個人の家だけで完結するような話なら尚OK。
(「サイン」は違います。話はほぼ個人の家で進行しますが、ネタが宇宙人の到来という世界規模だからね。そういう意味でなくネタ自体が小さいもの。)

決して嫌いな監督じゃないです。
シャラマンが作り出す「らしい」世界観はオイラは意外と好きです。

それだけに、ちょっと不満。


ハプニング
時間:91分
出演:マーク・ウォールバーグ、ズーイー・デシャネル
監督:M・ナイト・シャマラン


2010.02.16 Tuesday

ロッキー・ザ・ファイナル

神の採点:★★★★★


結構評価が難しい作品でしたね。

満足した部分と不満だった部分が半々といった感じです。
とはいえ、オイラ的には間違いなく面白かった作品です。

不満だったところ、その一。
ストーリーです。

ロッキーを中心とした関係者が多いので、中身のある繋がりが描ききれてません。
ロッキーと息子。(ロバート)
ロッキーと義理の兄。(ポーリー)
ロッキーと30年前出会った女性と、その息子。(マリーとステップス)
そして、
ロッキーと対戦相手。(ディクソン)

主要の登場人物が6人もいるのに、前半はエイドリアンとの思い出巡り・・・。

 


いや、尺足らないだろ。 ( ̄Д ̄;)

 


出来ればロッキーと息子の関係をもっと見たかった。
偉大な父を持つ息子ならではの苦悩。
前フリがしっかりしていただけに、その後も息子とのすれ違いや言い合いがあれば、もっとお店前でのロッキーの説教に説得力が生まれたのに・・・。

残念です。

マリーの息子のステップスが出てきたので「どうなるんだ?」と期待しましたが、息子同士(ロバートとステップス)のカラミは特に無し。
ステップスがロバートに対して「素直になれよ!」みたいなシーンがあっても良かったかな、と思います。
かなりクサイシーンになりそうですけどね。
でも父のいないステップスだからこそ、説得力のある台詞になるはずです。
立場も同じ「息子」ですし。

オイラも幼い頃に親が離婚しました。
父の暴力に絶えられず、父が寝ている隙に逃げるように家を出ました。
母、姉、オイラの3人です。
オイラが3歳の時です。

母は何度か再婚しましたが、その再婚相手も、あまり良い相手ではありませんでした。
オイラは「父」を知らずに育っています。

ネクタイの結び方は高校の頃、部活の後輩に教えてもらいました。
(オイラが高校3年の頃、丁度制服が学ランからブレザーに変わり、演劇部の1年の後輩からネクタイの結び方を教えてもらいました。十夢のホームページにもメンバー紹介されていますが、「こーへい」です。)

もしかしたら、自分のこの背景が「ロッキーと息子の関係を見たかった」と考えてしまう原因かもしれませんね。


不満だったところ、その二。
試合前の演出。

それまで普通に映画を観ていましたが、急にテレビみたいになってません?
レフリーが写っている時に画面下にレフリーの名前がテロップで出てきたりして、世界観がよくわかりません。

その場にいる臨場感を出したいはずなのに、その場にいたらテロップなんか見えるはずないし・・・。
あれは止めた方がよかった。
余計なことせずに普通で良いのですよ、普通で。

予算の都合上なのかは分かりませんが、試合会場は実際にボクシングのイベントが終了した会場で、お客様はそのままで撮影したらしいです。
そりゃお客様も盛り上がるわな。
エキストラなんかじゃなく、本物のお客の熱気ですよ。



マイク・タイソン出てきた時は笑ったけど。





あのテロップは本当にいらなかったなぁ、と思います。


不満だったところ、その三。
動機。

ロッキーの現役復活への動機がどうもよくわからない。
訳のせいなのかどうかは英語の分からないオイラには不明ですが、「まだ燻っている何かがある」って・・・。
まぁ言葉には出来ない「何か」なんでしょうけど、やはり動機がいまいち伝わりません。

自分に自信を取り戻すため(恋人のため)。
パートナーのため。
亡きライバルのため。
後輩を更生させるため。

今までは結構分かりやすく、明確な戦う理由があったので盛り上がれたんですけどね。

例えば、仕事でトンでもないミスをした息子を勇気付けるためとか?
(これだと命がかかってるボクシングの試合には動機が弱いか)

レストランの店舗立ち退きを迫られて一発逆転のためとか?
(これだとディズニーみたいだしな)

う〜ん・・・。
どれもベタな理由になってしまいそうだ。
でも「ロッキー」なら多少ベタでも明確な戦う理由があればOKな気がするけどなぁ。。。



で、

良かったところ。

 

 


「テーマが明確」である。 ヘ(^∇^ヘ)

 

 

ということです。

 

 


NEVER GIVE UP!

 

 

これはロッキーシリーズ一貫して訴えているテーマです。
人によっては「いい加減飽きた」と感じるかもしれませんね。

時代が違う、と。

他に何かないのか、と。

でもオイラには素直に感じるものがありました。
ノリやテンション、勢いだけで作られている「映画」「漫画」「小説」「ゲーム」が多い中で、これだけ古臭く、青臭く、真面目にテーマを訴えかける作品は久しぶりです。

普段「テーマをハッキリ台詞にしたらアカンやろ」と考えているオイラですが、何故か素直に見ることができましたね。


多分、純粋なロッキーファン・スタローンファンには物足りない作品かもしれません。
ストーリー的に。
肉体的に。

間違っても「1」も「2」も「3」も見たことないけど、「ファイナル」だけでも見てみるか、なんて人にはお勧めできない。


でも、そんな人の中でも、

現在仕事や恋を頑張ってて、努力してるけどその努力がなかなか実らない・・・という人で、優しく、熱い言葉がほしい人にはいいかもしれない。


回りくどい説明ですんません。 (−∇−)

ロッキー・ザ・ファイナル
時間:102分
出演:シルベスター・スタローン
監督:シルベスター・スタローン


2010.02.10 Wednesday

フェイク

神の採点:★★★★★★★


いやー、久々に面白い映画を観ました。
うむ。
満足です。

しかし毎回思うことなのですが、面白かった映画って、


 
何でレビューしにくいんだろう? ( ̄Д ̄;)


 
面白かったんだからガーッ!って書けそうなモンなのですが、キーボードを打つ手がなかなか進みません。
オイラの評価スタンスが「否定してナンボ」なんだろうな。
自分で言うのもなんですが、捻くれた性格してますね(笑)

さて、本題です。

本作はマフィアに潜入捜査する捜査官が主人公です。
実話を元にしています。
この手の作品だと「インファナル・アフェア」を思い出しますが、また違ったテイストで製作されています。
(ちなみにオイラはどちらも好き。)

で、

本作は捜査官が主人公で、配役はジョニー・デップです。
こう書くと、絶対的な存在に思うでしょ?
でもね、まだ若かったから仕方が無いのでしょうが、


 
負けてます。 (」゜ロ゜)」



 
喰われてます。
脇役に化け物みたいな役者がいるので、喰われちゃってます。

そう、アル・パチーノです。

ラスト近くの約5分は完全に持って行っちゃってます。



美味しいトコロ総取りですよ。


いや、頑張ってるんですけどね。デップ君も。
潜入捜査当初の目つきから、数年たってマフィアに染まってきた目つきでは全然違います。
いわゆる”人相が変わった”ってやつです。
そのへんの細かい演技は流石の一言ですが、アル・パチーノの”人生背負った”ような演技にはまだ及ばず、といったところでしょうか。

 
ちょっと脱線。

この映画観てて、2人について思ったことがある。

ジョニー・デップがどうもブラット・ピットに見えて仕方が無かった。
顔は全然違うんですけどね。
役どころがブラット・ピットでも通用すると思ったからかなぁ。。。
理由は明確じゃないですが、不思議とそう思ってしまいました。

そして、

アル・パチーノが田村正和に見えて仕方が無かった。
顔は全然違うんですけどね。

これは絶対、
 
 


 
モミアゲのせいだな! ( ̄〜 ̄;)
 


 

人差し指を眉間に当てながら、しわがれた声で「え〜。」とか言い出しそうで・・・。
 

あ、
イカン、イカン。
やっぱり話を戻そう。


潜入捜査という題材にしては「正体がバレそう」というようなハラハラはほとんどありません。
ラストにちょっと、くらいでしょうか。
前半は皆無です。

もうちょっと”裏切り者は誰なのか?”というサスペンス的なノリがあれば面白かったかもしれませんが、そうは言っても”事実を元にして”るわけですから、そんな無茶も出来ないかなぁと思ったり。
そもそもあんまりサスペンス色を濃くしてしまうと、ラストのアル・パチーノが活きませんしね。
監督が敢えて”抑えた”のも分かる気がします。
ですので、前半の「マフィアなんだけど、その場にいる人達は結構楽しい」という雰囲気は北野武作品を思い出しました。「ソナチネ」とかみたいな。

特に出だしは個人的には面白かったです。
アル・パチーノ=マフィアのボスというイメージがありまして、実際、デップ君に声をかけるときは「この町で俺を知らない奴はいない」ぐらいの台詞を吐いてました。
で、いざマフィアに入ってみると”うだつの上がらない中年下っ端マフィア”でした。
いやーダサダサ感の面白いこと、面白いこと。
デップ君がアル・パチーノの家を訪れた時に、アル・パチーノはジャージを着ていました。
考えられます?



 
アル・パチーノのジャージ姿。



 
これが不思議と違和感ないんです・・・。
全編を通して顔の表情にイケてなさが滲み出てます。とてもゴッドファーザーの人と同一人物とは思えません。
いえ、アル・パチーノはどこまでいっても、どの役をやってもアル・パチーノなんですけど、アクが強すぎて妙な錯覚を覚えるのですな。

しかし、今回のアクの強さは完璧に吉と出ていると思います。

疑いつつも信じたいという気持ちが勝った時の表情。

”呼び出し”をかけられた時の表情。
 

 
騙されていたと分かっても尚、「許せる」のは、

 
果たして本当に「相手がドニーだったから」か、それとも年齢的なものか、それともレフティの性格か、男気か、


それとも・・・。


 
フェイク
時間:146分
出演:アル・パチーノ、ジョニー・デップ
監督:マイク・ニューウェル

2010.01.26 Tuesday

フィフス・エレメント

神の採点:★★★

公開当初は結構気になっていた映画です。
自宅近くのレンタル屋が旧作1週間100円レンタルをしていたので借りました。
因みに、
自宅近くには1週間100円レンタルのサービスをしている店舗が2店あります。

2店は違う系列店で、

品揃えも違うので、

オイラ、

 
ウハウハです。 O(≧∇≦)O

 
で、早速借りてきてDVDプレイヤーへINN!!
観賞すること約2時間。
エンドクレジットを最後まで観ずに途中で停止ボタン。
無言でDVDを取り出す。

・・・・・。
 

んー。。。。
 

ま、こんなモンか?
あまり多くを求めるのは酷か?
酷なのか?
リュック・ベッソンって、もう少しスタイリッシュな作品を作るイメージがあったんですけどね。
 
何だ、この
 



B級映画。 Σ( ̄ロ ̄lll)

 

公開当時ではSF超大作って宣伝してたと記憶してるけど・・・。
違ったっけ?
同じSFでもこの作品より7年も前に製作されている「トータル・リコール」の方が全然面白いし、映像も凄かったような気がする。
何でこんなになっちゃったんでしょ?

特に酷いのが、衣装。
 
ダサッ!
 
です。
デザインがとにかくダサい。
昔のアメリカのTV・SFドラマで出てきそうな衣装です。
ジャン=ポール・ゴルチェという人がデザインしているそうです。
ブランドには明るくないので、オイラは知らん。


そして、VFXですが、
 
ちゃちい!
 
です。
宇宙人とかちゃちいです。
日曜朝の戦隊モノで出てきそうです。


 
しかも結構雑魚キャラとして。


 
いや、これは今の技術に目が慣れたからとか、そんなレベルでは絶対にありません。
特撮です。
あれはちょっといただけなかった・・・。
失笑ものです。
いや、逆の意味で一見の価値はあるのか?
 
まー、そんな感じで全体を通してB級感丸出しです。

それでも許せてしまうのはきっと、


 
ドラゴンボールEvoを観たからだよな・・・。


 
あれ観てからオイラ、映画に優しくなれたからね(笑)

さて、
B級感漂うのは何も映像的なものだけではなく、ストーリーもB級臭がプンプンします。
設定的には正義と悪の戦いってことなんでしょうが、いかんせん本編で登場する悪の親玉がなんなのかよく分からん。
意思のある惑星なのか、悪の権化と捉えればいいのか分からんが、普通に観ると、



 
毬藻が偉そーに命令しているだけです。



 
ゾーグはどうやってコイツと知り合ったんだ?

そして、悪の親玉は何故、ゾーグに目をつけたんだ。


あんな


 
頭にサラダボウル乗っけたような


 
イカレたファッションのおっさんを自分の配下とするとは・・・。
人を見る目無さすぎだろ!

設定も最初はよく分からんかった。
地球上には地球人しかいないように見えたので、宇宙人が攻めてきた時には、
「宇宙人だー!!!」
ってなるのかなぁと思ってたら、それを雇ってたのがゾーグだった・・・。
だったら、未来の風景を引きで見せる時に、地球人以外に宇宙人も登場させるべきだろ。
じゃないと、他の惑星の知的生命体とコンタクトを取れている、という前提が伝わらん。


そして肝心要の、フィフス・エレメント。
これも分からん。
たまたま地球人が手に入れたあの「右手」の持ち主が、たまたま「フィフス・エレメント」だったのか?
それとも誰でも良かったのか?
フィフス・エレメントの出現の仕方に大いに疑問が残った。
説得力も何もありゃしない。

この映画、120分の映画ですが、全体的にテンポが遅いです。
蛇足が多いともいいますが・・・、とにかく、話が進みません。


でもね、


題名にもなってる「フィフス・エレメント」の出現のシーンだけは
 



展開超早!です。 ( ̄_ ̄|||)



 
多分、ちゃんとした説明ができないもんだからノリと勢いで誤魔化そうとしたんでしょうね。

コラコラコラコラ!です。

だって、地球人の手元に届く時には「右手」だけなんですよ?
ゾーグが雇った宇宙人に襲撃されたんだと思います。
(この辺は何度見ても良く分からん)
「右手」だけ。
つまり、死んだってことです。
地球人に「細胞から体を再生する科学」がなかったらフィフス・エレメントは死亡したままだったってことです。
こいつは本当にフィフス・エレメントだったのか?
分かりません。
何となくでコチラが解釈するしかありませんな。
本当は一番大切なことなんですけどね、ノリと勢いでスルーしちゃう人、結構多いと思います。
 
全編を通してギャグがあり、暗くならない映画です。
フィフス・エレメントの出現の流れや設定の謎を解明したい方は、是非。

フィフス・エレメント
時間:126分
出演:ブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ゲイリー・オールドマン
監督:リュック・ベッソン

2010.01.14 Thursday

7つの贈り物

神の採点:★★


<注>以下の文章には本作品のネタバレが含まれています。本作を純粋にお楽しみになりたい方は、ご覧になり、ご自分なりの感想を持った上でお読みください。(オイラと受け取り方が違ったりしたら面白いですよね。)

 

なぜこの脚本が「感動作」と呼べるのか不思議でしょうがない。
監督や役者には言っても仕方の無いことだ。
これは完全に脚本家が悪い。

グラント・ニーポート!

 

お前じゃ、お前!! ( ̄△ ̄#)

 


贈り物って意味、知ってる?
送り主が破綻をきたすようなモノは「贈り物」ではない。


例え、


「死」が、


主人公の救いだったとしてもだ!!!

 

送り主が破綻した先に受取人の喜びは無い。
「重荷」でしかない。
まして、それが自分の体の一部になったとしたら?
一方的な面識しかないエズラだったら喜ぶかもしれないが・・・。
長年ハンデを抱えてきて「目」を譲ってもらえたのだから。
でも、はたしてそこに純粋な喜びがあるだろうか?

主人公のティムは自分の臓器を提供する人物を自ら選んでいる。
その選択基準は「本当に良い人」かどうか。
ティムはエズラを「良い人」と判断した。

でも、


良い人なら、

 

その事実を知った時、

 


良い気しないよな。 (_´Д`)

 


わざわざ恩着せがましく手紙まで用意しているし・・・。
ティムの行為は自分の罪を自ら罰しているようだが、決してそうではない。


この話は、


自分の不注意による事故で愛する妻をはじめ、6人もの尊い命を奪ってしまい、


その罪の意識から気が狂ってしまった男が、自己陶酔しながらも恩着せがましく

 


贖罪っぽいことを

 


する、実に不愉快なストーリーなんである。


「ほら、僕、自分の体をこんなに犠牲にして他人を助けたよ!だから神様!僕の犯した罪は償えたよね?天国へ行けるよね!」


と、気持ち悪いくらい自己アピールする犯罪者の映画である。

 

んー。

 

オイラね、

 

神は神でも、

 

地方アマチュア劇団の神だけどね、

 

ティム君、

 

君ね、

 

 

地獄行き。 ( ; ̄3 ̄)

 

 

自殺して許されようなんて甘いよ。
生きて償いなさい!

 

・・・え?


そんなこと言って、もしお前だったらどうするんだって?


んー。
まぁ、確かに死にたくなるかもですね。
自殺、するかもしれません。

 

え?


矛盾してる?

 

いえいえ。
矛盾はしていません。

だって、オイラ、自殺するとしたら、ティム君みたいに「しません」もん。
いえ、オイラだけじゃないと思います。
自殺を考えている人間は絶対にしません。
するわけがないんです。


え?


何をかって?

 

 

恋です。

 

自殺する人間が恋をします?
仮に自殺を考えていたとして、両想いだということが分かり、好きな女を抱いた後で、


あなた、

 


死にます? (−∇−)

 


えぇ、そりゃ、もう、


女からすれば、

 

 

やり逃げですよ。

 


仕方ないですよね。
追いかけようないもんな。
泣き寝入りです。
(しかも心臓が肥大している病人とセックスするって・・・。ティム君、あなたの鬼畜ぶりには頭が下がる思いです)

どうしても理解できません。
恋という感情は「生きる」モチベーションではないのですか?
「死ぬこと」が絶対条件のようにストーリーが進んでいくので萎えます。

 


抱くなら死ぬな!

 

死ぬなら抱くな!

 


です。

何か飲酒運転撲滅キャンペーンの標語みたいなことを言ってしまいましたが、オイラ、間違ったことを言っていないと思います。
死を考えている人間は「恋」なんかしません。絶対に。

これで第三者のカウンセラーや相談者が居れば、まだ少しは納得できますけどね。


ウィル・スミスは台本を選ばないのか?
まぁ、それもひとつのプロ意識ではあるか・・・。

とにかく、この作品は「7つの贈り物」なんぞという優しい題名には相応しくない内容となっております。

 


一人の体でそんなに臓器が適合するか!!

 


という突っ込みすら忘れてしまいそうな程、「動機」に納得がいきません。


唯一、褒めるとすればシナリオの構成ですね。
主人公・ティム君の行動目的がわからないまま、物語が進行していくのでサスペンス的なシナリオ構成になってます。
事故の時のフラッシュバックが入ったり。
(褒めときながらなんだが、そうはいっても”何も分からない状態”が長すぎますけどね。開始から50分くらいで観るの止める人がいてもおかしくないです)

後は、ウィル・スミスの表情。
細かい演技は流石の一言です。

 

7つの贈り物
時間:123分
出演:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン
監督:ガブリエレ・ムッチーノ


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