演出は神である!

劇団十夢の演出です。
芝居を作る上での苦労話や映画・演劇を観た感想などを独断と偏見にまみれて書いていこうと思います。
(映画は★10点満点で採点してます)
どなた様もお気軽にコメントください。

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2009.06.20 Saturday

座頭市と用心棒

神の採点:★★★★

ども。演出です。

「最近劇団の更新ばかりだね」という方々からのツッコミを受けまして、映画の更新をすることにしました。
正直、別に映画を見ていなかったわけでなく、ブログに書くまでもない駄作ばかり見ていたので更新しなかったのです。

このブログを初めて読んだそこのアナタ。
「こいつどんだけ偉そうなんだ」と思ったでしょ?
良いのです。


演出は、



神なんですから。



さて、「座頭市と用心棒」です。

この映画はねぇ・・・・何ていうんでしょ。
一見さんには「普通」の映画です。
演技は勿論素晴らしいのですが、シナリオやカメラワーク、音楽などいたって普通の映画です。
でもね、
多分、勝新太郎の座頭市や三船敏郎の用心棒が好きな人には堪らない正に夢の映画なのでしょう。
後、時代劇ファンには。

双方の作品を見たことがあり、キャラクターや世界観を知っているからこそ、この夢の競演に酔いしれることが出来るのだと思います
勿論オイラはどっちも見たことがありません。
気にはなっていたのですがなかなかその機会がなく、レンタルショップで目ぼしいタイトルを探していたらたまたま見つけた作品です。
気になっていた役者を一度に見れるのですからこりゃいいや、と思ったのですがこういった作品を見るには「思い入れ」が必要なのですね。

勉強になりました。



そうだよなぁ・・・・。



「ゴジラ対ガメラ」があったって興味ない人から見れば




只の怪獣映画だもんな。


オイラ的にはコッチこそ夢の競演なんですけどね。
さてさて本題に戻りまして、気になっていた役者2人の演技力ですが、
そこはそれ、やっぱり



うまいね。(*≧∇≦)



特に勝新太郎はうまい。
これが座頭市の何作品目なのか知りませんが、役作りが徹底している。
勝新太郎ではなく、正しく座頭市なんである。
勝新太郎が他の役を演じた時にこれほど見事に演じられるのかは他の作品を見たことが無いので判断できないが、兎に角見事である。
そして面白いと思ったのは、殺陣のシーン。

オイラ今まで「座頭市は目が見えないけど剣の達人」という知識しかなかった。
そう、剣の達人という知識。(正確には居合い)
だから、襲い来る敵をバサッ!バサッ!と斬りつけるイメージがあった。
華麗に。


本編でも座頭市は確かに剣の達人である。


でもね、




コケる。Σ( ̄ロ ̄ll)



敵を切りながらコケるんです。
で、コケたまま泥臭く敵の足なんかを斬りつけるのです。
時には壁にぶつかったりします。



オイラ、目からウロコです。



そりゃそうだ。
見えないんだもん。
どんな剣の達人でも目が見えないのに華麗に敵を斬るなんて無理ですよね。
良い意味でイメージを裏切られました。
確かにコッチの泥臭い戦い方のほうがイイです。
応援したくなるというか、ハラハラドキドキ感が断然違います。
このシーンには「やられた!」と思いましたね。

もう一人の気になっていた役者、三船敏郎ですが・・・。
コチラはオイラ的には微妙でした。
よく「三船敏郎の存在感は凄い!」という話を聞いていたのでイメージを膨らませすぎたんでしょうね。
オイラのやりすぎな想像力の前ではそりゃどんな役者でも無理だって!



「凄い存在感」というイメージ・・・・。





ラオウか? ( ̄ロ ̄;)




無理無理!
現実世界にラオウなんかいたらヤバイでしょ!
すぐ捕まるって!

と、自分自身にツッコんでおりました。

2人の演技に関しては他の作品も見てみたいと思う演技でした。
と、まとめてしまう前に追加で1人。

若尾文子である。
本作品に関して言うと「う〜ん」である。
とはいえ、これは役が難しすぎる。
今回の彼女の役どころは、座頭市の心に暖かい気持ちを与えてあげられる聖母的な優しさを持つ女性と、用心棒から「誰とでも寝る女」と蔑まれる娼婦的な顔を同時に併せ持つ女性です。
こ〜れは厳しいだろ・・・・・誰が演れるんだこんな役。
少なくとも若尾文子が演じきれているとは思えませんでした。
どちらの顔も中途半端に見えるんですよね。
出演作を見てみると意外と娼婦側の役どころが多いようですが、どうだろ?
聖母的な優しさを持つ女性の役の方が合ってるような気がするんですけどね。



さて、
近年は国内において洋画よりも邦画の方が人気であるとニュースにもなりました。
この作品を見てオイラは何となく納得するものがありました。
それは、
最近の邦画は作り方が上手くなったと思うのです。
ストーリーの構成の仕方や、見せ方(魅せ方)が格段に上手くなっています。
言い方を変えると、説明の仕方が上手くなっているのです。

昔の作品は構成が雑でした。
丁度、現在のハリウッド映画のようです。
この「座頭市と用心棒」も構成の甘さから分りやすい単純な話も理解し辛いものになってしまっています。
理由は時代劇だからではありません。
構成の甘さによるものです。

北野武の座頭市も同じようにライバル的存在として、浅野忠信扮する用心棒がいます。
一概に比較することは出来ないかもしれませんがシナリオの大筋としては非常に似ている部分がある。
両作品のコンセプト自体も「超娯楽」だと思うのです。

で、

比べてみるとやはり北野武の座頭市の方が分りやすい。
オイラは構成力の差だと思っている。
(北野武はこの構成力を持ちながら「TAKESHIS'」「監督・ばんざい!」でそれを意識的に破綻させている。これは並みの監督には出来ない挑戦です。)


あ、でもですね、この作品、決して駄作ではございません。

勝新太郎と三船敏郎の競演だけで充分超が付く娯楽作だと思うのです。
普通ならシナリオも取って付けたような内容になりがちになりそうなものですが、そんなことはありません。
なかなかどうして飽きさせない展開でした。


どこのレンタルショップでも置いているわけではないと思いますが、もしお近くのお店で見つけたらご覧になってはいかがでしょうか。
その際はご覧になっていないなら北野武の座頭市も一緒に借りて見比べてみてください。


オイラの書いてあることに同意するか。


「いや、違うだろ。これはだな・・・・」と思うかはアナタ次第。


うむ。


座頭市と用心棒
時間:115分
出演:勝新太郎、三船敏郎
監督:岡本喜八

コメント

こんにちは。すいません。
メールが送れなかったので、ここに書き込みしました。
私の住んでる所は茂原にあるのですが、船橋までは遠くて、入るとして、練習時間が遅めなので、帰りが遅くなるから駄目だよと親に言われているのですが、私はどうしても行ってみたいです。
できれば、練習時間を早めにするという事はできないのでしょうか?
できればでいいのですが。。
2009/06/24 5:49 PM by chika
すいません。また書き込みしてもいいですか?(メールが送れないので)
時間を早めにするなんてできないですよね。。
すいません。この、前の書き込みは無視してください。

2009/06/24 8:32 PM by chika
茂原ですか!
確かに遠いですね。
劇団の練習は公民館の貸し出し時間に合わせている部分もあるので時間調節は残念ですが難しいですね。
書き込みはいつでも歓迎です。
コメントのお返しに時間がかかることがあるかもしれませんが・・・。
2009/06/27 1:39 AM by 演出

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