演出は神である!

劇団十夢の演出です。
芝居を作る上での苦労話や映画・演劇を観た感想などを独断と偏見にまみれて書いていこうと思います。
(映画は★10点満点で採点してます)
どなた様もお気軽にコメントください。

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2009.08.18 Tuesday

ドラゴンボール EVOLUTION

神の採点:★★

この映画を見終わった後で一番最初に思ったことは「スクエア・エニックスってすげえなぁ」ということです。

どういう意味か、という説明は後に回すとして順にお話していきましょう。


まず、本作のタイトルは日本人なら聞いたことがない人はいないであろうと思われるほど超有名な作品です。
また、作者が「もう連載を終了させたい」と思っていたらしいほどストーリーの長い作品です。
この手の作品を映画化する際に方法として考えられるのは3つです。

〜粥部作として、少しずつ作り込んでいく。

▲好函璽蠅涼罎1番面白い箇所を切り取って作る。

4袷乾リジナルのストーリーを作る。

今回は△諒法を取り、「ピッコロ編」を作ったようでした。
ちなみにオイラ、ドラゴンボールはリアルに読んでいた世代ですが、熱狂的なファンというわけではありません。
なので「世界観が壊れるので実写化反対!」「ハリウッドが作るのは反対!」「とにかく反対!」などと言うつもりはありません。
面白ければ何でも賛成です。



面白ければ!



アニメや漫画を実写化すると



96%の確率で失敗



しますので、ファンの気持ちも分らないでも無いですけど・・・。
ましてや、とにかく近年「やっちまってしまう」ハリウッドが制作ですからね。
学習能力の低さと、技術力の退化に加え、今まで映画を引っ張ってきたっていうプライドがあるもんだから始末に悪い。
ハリウッド事情に詳しいわけではないが、有能な人材って流出しちゃってるんじゃないか?


と、いう前フリがあって今回の星2つ。
人気タイトルだけに気を使います。
「とにかく実写化反対!」という感情はオイラには無いです。
純粋に映画として見た時のオイラの評価なのですよ。
これだけは念を押しておきたいと思います。


いやー。



ヒドイ。Σ( ̄口 ̄;



こんなにヒドイ映画は



E.T.ぶりじゃないですかね?



オイラの知り合いのドラゴンボールファンが「この映画はドラゴンボールとして見るからイケないんだ!タイトルが同じだけの全く別作品として見ればいいんだ!」と言っていましたが、「別作品」として見ても、



ツマらんものはツマらん。(▼□▼メ)



っていうか、そこまでして映画を見るってことは、つまりこの映画を「ドラゴンボールとして意識」してるからでしょ?
悪いことは言わん。止めとけ。
それに、そもそもこの作品は映画じゃない。



ダイジェストだ。



本編はまだ公開していない。
そうに違いない。
ね?そうでしょ?

え、違うの?

オイラの見た90分の少々長いダイジェストは皆さんの見た「ドラゴンボール エボリューション」と同じなのでしょうか?
オイラはレンタルDVDで見たのでまだ許せるのですが、これに1,800円払った人は見終わった後、どうしたのでしょうか?
耐えたの?
泣き寝入り?
それとも「1,800円ぐらい屁のカッパ」と言えちゃう位リッチマンなの?

オイラこれで1,800円払ってたら関係者全員に



神の鉄槌下ろしてましたよ!



まず・・・・・まず何だろう。
何からツッ込めばいいんだろう。
ツッ込み所が多すぎて面倒です。

[ストーリー]
オイラが「この作品はダイジェストだ」という一番の原因です。
あまり拘りを語りすぎてしまっても



マジメか!(ノ°▽°)ノ



と言われてしまいますので程々にしますが、大衆娯楽作品は「起・承・転・結」がシッカリしていないとイカンです。
老若男女関係なく「面白い」と思わせるから大衆娯楽作品なのです。

もしね、この作品のストーリーがシッカリしていたらもう少しは認められていたと思いますよ。
ファンの間でも「これはこれで楽しい」という声もあがったはずです。
「実写は実写だ」と割り切って見たジェントルメンもこのストーリーじゃ怒りますよ。


お話がツマらない


これ以上致命的で、決定的なマイナスポイントはありません。

1.悟飯とピッコロの因縁関係が分らない。
 これ、かなり重要だよね?

2.ピッコロはどうやって魔封波の封印を解いたの?
 いきなり「復活しました」って言われても・・・。
 復活のシーンもないし。

3.ピッコロとマイの関係が分らない。
 っていうか、マイって名前出てきたっけ?

4.チチが困っていた時に悟空は普通に「気」をつかってロッカー開けたよね?
 気がうまく使えないって話だったよね?
 かめはめ派の特訓もあったわけだし。

5.「影鶴の拳」と「かめはめ派」の違いが分らない。
 似たような描写だし、技的にも似たような使いどころだし。

6.ヤムチャは何で誰も通らないような砂漠のど真ん中に落とし穴作ったの?
 しかも、その落とし穴に「たまたまドラゴンボールがありました」って・・・。

7.ピッコロが部下を製造する時に自らの血で産み出していたけど、痛い顔してた。
 痛いなら止めればいいのに。(笑)
 しかも、輸血してるようにしか見えない。(貧血か!?)
 しかも、弱すぎてアッサリやられる。
 しかも、画面暗くて姿形が良く分からない(ピッコロ・泣)

8.チチが悟空の行く先々に居る不思議。
 ストーカーか?

9.散々引っ張った「大猿ネタ」だが、大猿がちっちょい。
 「世界のどこかにはいるんじゃないか?」というレベル。
 とてもコイツが世界を滅ぼせるとは思えない。

10.ピッコロ、最初と最後の方で戦闘力に差がありすぎ。
 悟飯をリンチした時の技の数々はどうした。
 更に言うと、戦闘シーンに迫力ナシ。

11.テーマと思われたセリフ「第1のルール。ルールは無い。」の意味。



これが一番ビックリした。
上記のセリフは序盤、悟飯が孫の悟空に伝えるメッセージです。
自分という存在に悩む悟空に送ります。
当然、本作のテーマと思われます。
主題歌でもある浜崎あゆみの曲名も「Rule」です。


で、その後この言葉に関わるシーンは無し。



映画そのものにルールがありません。(T_T)



いいの?これ。
許されるの?
「あ、忘れてた」じゃ済まされないよ?


[特殊映像]
ここで冒頭の「スクエア・エニックスってすげえなぁ」に戻ります。

どうみてもゲームのムービーの方がクオリティが高いです。
炎とか、爆風とか、レーザーとか。
本作のCGは何か画面から浮いてるんですよね。
2時間スペシャル版「世にも奇妙な物語」のCGといい勝負です。

いや、ホント。

この手の映画でCGに凄さが無いと面白くもなんともないでしょ。
作り手に真剣さやプロ根性が感じられません。
単純な技術力不足なのかもしれませんが・・・。
これなら日本の某専門学生がCG作った方が情熱がある分、良いものが出来そうです。
本作の制作費は一体何に使ってるんだ?
領収書チェックした方がいいぞ、マジで。

ワイヤーアクションもいだだけないです。
新鮮さも無いし、センスも無い。
最後の悟空とピッコロの対決のワイヤーアクション見ました?
日曜朝にやってる戦隊レンジャーものレベルです。
あのシーンは本当に失笑した・・・。



悪ふざけも大概にせい!( ̄△ ̄#)



[BGM]
B級ホラーで使用されてるヘビメタみたいな曲がかかっていたような気がするが、あまり覚えていない。
浜崎あゆみの「Rule」も嫌いではなかったが、この作品のエンドロール時に曲がかかると何かのれない。
当初ドラゴンボールの主題歌を浜崎あゆみが歌うというのを知って「大丈夫か?」と思ったものだが(といって浜崎あゆみが嫌いなわけではない。)大丈夫どころか、完全に曲に助けられてた。


[衣装]
ドラゴンボールの拳法着、あれは何の冗談でしょうか?
ラストの方で悟空は意味無く着替えますが、その格好はどうみても


コスプレ野郎です。


この間、池袋のハンズにドラゴンボールの衣装が売ってましたけど、


クオリティほぼ一緒。


金かけてるハリウッドが作った衣装と大衆ユーザー向けのコスプレ衣装が同レベルって時点で終わってますがな。
拳法着に関するエピソードも無いし。
何で本作は90分なの?
それこそ120分くらい使えばいいのに・・・。


[ラスト]
なんか「つづく」みたいなフリがあったけど、流石にハリウッドも学習したでしょう。

もし、わかってないようなら分りやすく教えてあげます。



止めとけ。( ̄ヘ ̄)



最後に、クリエイティブな仕事に携わる人間の想像力・創造力が減退してきていると思います。
それは国内外問わず。

ゲームメーカーのバンダイはこんな駄目駄目映画を題材にしたゲームを作ったようです。
本当に面白いゲーム(作品)を作ろうと思ったらこんな作品題材にしません。
メディア的な何らかの断れない背景があったのかもですが、それにしても有り得ません。
映画もゲームも製作者は少しでも良いものを作ろうと努力したのでしょうか?

自分の担当の制作部分は絶対に最高のモノを作ると拘ったのでしょうか?

睡眠・自由時間・食事など削って作品作りに没頭したのでしょうか?

多数のスタッフが参加しているので、勿論1人くらいはいたのかもしれません。
しかし、映画は1人の力ではどうにもなりません。
数の理論です。
上記のような拘りがある人間が半数でもいればもう少しまともだったのではないかと思います。


自分もメディアに携わる一人として、肝に銘じたいと思います。


ドラゴンボール EVOLUTION
時間:86分
出演:ジャスティン・チャットウィン、エミー・ロッサム,
監督:ジェームズ・ウォン

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