演出は神である!

劇団十夢の演出です。
芝居を作る上での苦労話や映画・演劇を観た感想などを独断と偏見にまみれて書いていこうと思います。
(映画は★10点満点で採点してます)
どなた様もお気軽にコメントください。

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2010.01.14 Thursday

7つの贈り物

神の採点:★★


<注>以下の文章には本作品のネタバレが含まれています。本作を純粋にお楽しみになりたい方は、ご覧になり、ご自分なりの感想を持った上でお読みください。(オイラと受け取り方が違ったりしたら面白いですよね。)

 

なぜこの脚本が「感動作」と呼べるのか不思議でしょうがない。
監督や役者には言っても仕方の無いことだ。
これは完全に脚本家が悪い。

グラント・ニーポート!

 

お前じゃ、お前!! ( ̄△ ̄#)

 


贈り物って意味、知ってる?
送り主が破綻をきたすようなモノは「贈り物」ではない。


例え、


「死」が、


主人公の救いだったとしてもだ!!!

 

送り主が破綻した先に受取人の喜びは無い。
「重荷」でしかない。
まして、それが自分の体の一部になったとしたら?
一方的な面識しかないエズラだったら喜ぶかもしれないが・・・。
長年ハンデを抱えてきて「目」を譲ってもらえたのだから。
でも、はたしてそこに純粋な喜びがあるだろうか?

主人公のティムは自分の臓器を提供する人物を自ら選んでいる。
その選択基準は「本当に良い人」かどうか。
ティムはエズラを「良い人」と判断した。

でも、


良い人なら、

 

その事実を知った時、

 


良い気しないよな。 (_´Д`)

 


わざわざ恩着せがましく手紙まで用意しているし・・・。
ティムの行為は自分の罪を自ら罰しているようだが、決してそうではない。


この話は、


自分の不注意による事故で愛する妻をはじめ、6人もの尊い命を奪ってしまい、


その罪の意識から気が狂ってしまった男が、自己陶酔しながらも恩着せがましく

 


贖罪っぽいことを

 


する、実に不愉快なストーリーなんである。


「ほら、僕、自分の体をこんなに犠牲にして他人を助けたよ!だから神様!僕の犯した罪は償えたよね?天国へ行けるよね!」


と、気持ち悪いくらい自己アピールする犯罪者の映画である。

 

んー。

 

オイラね、

 

神は神でも、

 

地方アマチュア劇団の神だけどね、

 

ティム君、

 

君ね、

 

 

地獄行き。 ( ; ̄3 ̄)

 

 

自殺して許されようなんて甘いよ。
生きて償いなさい!

 

・・・え?


そんなこと言って、もしお前だったらどうするんだって?


んー。
まぁ、確かに死にたくなるかもですね。
自殺、するかもしれません。

 

え?


矛盾してる?

 

いえいえ。
矛盾はしていません。

だって、オイラ、自殺するとしたら、ティム君みたいに「しません」もん。
いえ、オイラだけじゃないと思います。
自殺を考えている人間は絶対にしません。
するわけがないんです。


え?


何をかって?

 

 

恋です。

 

自殺する人間が恋をします?
仮に自殺を考えていたとして、両想いだということが分かり、好きな女を抱いた後で、


あなた、

 


死にます? (−∇−)

 


えぇ、そりゃ、もう、


女からすれば、

 

 

やり逃げですよ。

 


仕方ないですよね。
追いかけようないもんな。
泣き寝入りです。
(しかも心臓が肥大している病人とセックスするって・・・。ティム君、あなたの鬼畜ぶりには頭が下がる思いです)

どうしても理解できません。
恋という感情は「生きる」モチベーションではないのですか?
「死ぬこと」が絶対条件のようにストーリーが進んでいくので萎えます。

 


抱くなら死ぬな!

 

死ぬなら抱くな!

 


です。

何か飲酒運転撲滅キャンペーンの標語みたいなことを言ってしまいましたが、オイラ、間違ったことを言っていないと思います。
死を考えている人間は「恋」なんかしません。絶対に。

これで第三者のカウンセラーや相談者が居れば、まだ少しは納得できますけどね。


ウィル・スミスは台本を選ばないのか?
まぁ、それもひとつのプロ意識ではあるか・・・。

とにかく、この作品は「7つの贈り物」なんぞという優しい題名には相応しくない内容となっております。

 


一人の体でそんなに臓器が適合するか!!

 


という突っ込みすら忘れてしまいそうな程、「動機」に納得がいきません。


唯一、褒めるとすればシナリオの構成ですね。
主人公・ティム君の行動目的がわからないまま、物語が進行していくのでサスペンス的なシナリオ構成になってます。
事故の時のフラッシュバックが入ったり。
(褒めときながらなんだが、そうはいっても”何も分からない状態”が長すぎますけどね。開始から50分くらいで観るの止める人がいてもおかしくないです)

後は、ウィル・スミスの表情。
細かい演技は流石の一言です。

 

7つの贈り物
時間:123分
出演:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン
監督:ガブリエレ・ムッチーノ


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