演出は神である!

劇団十夢の演出です。
芝居を作る上での苦労話や映画・演劇を観た感想などを独断と偏見にまみれて書いていこうと思います。
(映画は★10点満点で採点してます)
どなた様もお気軽にコメントください。

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2010.02.16 Tuesday

ロッキー・ザ・ファイナル

神の採点:★★★★★


結構評価が難しい作品でしたね。

満足した部分と不満だった部分が半々といった感じです。
とはいえ、オイラ的には間違いなく面白かった作品です。

不満だったところ、その一。
ストーリーです。

ロッキーを中心とした関係者が多いので、中身のある繋がりが描ききれてません。
ロッキーと息子。(ロバート)
ロッキーと義理の兄。(ポーリー)
ロッキーと30年前出会った女性と、その息子。(マリーとステップス)
そして、
ロッキーと対戦相手。(ディクソン)

主要の登場人物が6人もいるのに、前半はエイドリアンとの思い出巡り・・・。

 


いや、尺足らないだろ。 ( ̄Д ̄;)

 


出来ればロッキーと息子の関係をもっと見たかった。
偉大な父を持つ息子ならではの苦悩。
前フリがしっかりしていただけに、その後も息子とのすれ違いや言い合いがあれば、もっとお店前でのロッキーの説教に説得力が生まれたのに・・・。

残念です。

マリーの息子のステップスが出てきたので「どうなるんだ?」と期待しましたが、息子同士(ロバートとステップス)のカラミは特に無し。
ステップスがロバートに対して「素直になれよ!」みたいなシーンがあっても良かったかな、と思います。
かなりクサイシーンになりそうですけどね。
でも父のいないステップスだからこそ、説得力のある台詞になるはずです。
立場も同じ「息子」ですし。

オイラも幼い頃に親が離婚しました。
父の暴力に絶えられず、父が寝ている隙に逃げるように家を出ました。
母、姉、オイラの3人です。
オイラが3歳の時です。

母は何度か再婚しましたが、その再婚相手も、あまり良い相手ではありませんでした。
オイラは「父」を知らずに育っています。

ネクタイの結び方は高校の頃、部活の後輩に教えてもらいました。
(オイラが高校3年の頃、丁度制服が学ランからブレザーに変わり、演劇部の1年の後輩からネクタイの結び方を教えてもらいました。十夢のホームページにもメンバー紹介されていますが、「こーへい」です。)

もしかしたら、自分のこの背景が「ロッキーと息子の関係を見たかった」と考えてしまう原因かもしれませんね。


不満だったところ、その二。
試合前の演出。

それまで普通に映画を観ていましたが、急にテレビみたいになってません?
レフリーが写っている時に画面下にレフリーの名前がテロップで出てきたりして、世界観がよくわかりません。

その場にいる臨場感を出したいはずなのに、その場にいたらテロップなんか見えるはずないし・・・。
あれは止めた方がよかった。
余計なことせずに普通で良いのですよ、普通で。

予算の都合上なのかは分かりませんが、試合会場は実際にボクシングのイベントが終了した会場で、お客様はそのままで撮影したらしいです。
そりゃお客様も盛り上がるわな。
エキストラなんかじゃなく、本物のお客の熱気ですよ。



マイク・タイソン出てきた時は笑ったけど。





あのテロップは本当にいらなかったなぁ、と思います。


不満だったところ、その三。
動機。

ロッキーの現役復活への動機がどうもよくわからない。
訳のせいなのかどうかは英語の分からないオイラには不明ですが、「まだ燻っている何かがある」って・・・。
まぁ言葉には出来ない「何か」なんでしょうけど、やはり動機がいまいち伝わりません。

自分に自信を取り戻すため(恋人のため)。
パートナーのため。
亡きライバルのため。
後輩を更生させるため。

今までは結構分かりやすく、明確な戦う理由があったので盛り上がれたんですけどね。

例えば、仕事でトンでもないミスをした息子を勇気付けるためとか?
(これだと命がかかってるボクシングの試合には動機が弱いか)

レストランの店舗立ち退きを迫られて一発逆転のためとか?
(これだとディズニーみたいだしな)

う〜ん・・・。
どれもベタな理由になってしまいそうだ。
でも「ロッキー」なら多少ベタでも明確な戦う理由があればOKな気がするけどなぁ。。。



で、

良かったところ。

 

 


「テーマが明確」である。 ヘ(^∇^ヘ)

 

 

ということです。

 

 


NEVER GIVE UP!

 

 

これはロッキーシリーズ一貫して訴えているテーマです。
人によっては「いい加減飽きた」と感じるかもしれませんね。

時代が違う、と。

他に何かないのか、と。

でもオイラには素直に感じるものがありました。
ノリやテンション、勢いだけで作られている「映画」「漫画」「小説」「ゲーム」が多い中で、これだけ古臭く、青臭く、真面目にテーマを訴えかける作品は久しぶりです。

普段「テーマをハッキリ台詞にしたらアカンやろ」と考えているオイラですが、何故か素直に見ることができましたね。


多分、純粋なロッキーファン・スタローンファンには物足りない作品かもしれません。
ストーリー的に。
肉体的に。

間違っても「1」も「2」も「3」も見たことないけど、「ファイナル」だけでも見てみるか、なんて人にはお勧めできない。


でも、そんな人の中でも、

現在仕事や恋を頑張ってて、努力してるけどその努力がなかなか実らない・・・という人で、優しく、熱い言葉がほしい人にはいいかもしれない。


回りくどい説明ですんません。 (−∇−)

ロッキー・ザ・ファイナル
時間:102分
出演:シルベスター・スタローン
監督:シルベスター・スタローン


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